東京都は29日、前警察庁生活安全局長で元都副知事の竹花豊氏(58)を都教育委員に起用する方針を固めた。
来月の都議会で同意を求める。
副知事時代に青少年の非行防止に尽力した経験が買われた。
都の教育委員は、将棋永世棋聖の米長邦雄氏、脚本家の内館牧子さんら6人。竹花氏は、9月末に任期が満了する鳥海巌・丸紅元会長の後任となる予定。
竹花氏は兵庫県出身。東大卒業後、警察庁に入庁し、大分県警本部長、警視庁生活安全部長や広島県警本部長を経て、2003年6月に石原慎太郎知事の招きで治安対策担当の副知事に就任。約2年2か月の副知事時代には、子供の深夜外出の制限や不健全図書の規制強化を条例に盛り込むなど少年問題にも取り組んだ。
今年1月に警察庁を退官し、現在は松下電器産業参与。父親たちの地域活動を推進する全国組織「おやじ日本」の会長を務め、広島県警本部長時代に暴走族対策に取り組んだ経験をもとに非行少年を励ます歌を作詞するなど、幅広い活動で知られる。