メンバーズクラブの退会費名目で栃木県栃木市内の男性（４５）から現金をだまし取ったとして、栃木署は２９日、住所不定、無職高橋雄一容疑者（３２）＝別の詐欺罪で起訴＝を詐欺の疑いで逮捕した。高橋容疑者は同じ男性に２年間で百数十回にわたって現金振り込みを要求し、総額３２００万円を詐取していたと見られ、同署は余罪を調べている。
調べでは、高橋容疑者は０２年３月上旬、男性の携帯電話に電話し、男性が実際に入会していた絵画や旅行券などの商品をあっせんするメンバーズクラブの名前を挙げ、「退会には金がかかる。弁護士への依頼が１日遅れると３０万〜４０万円かかる」などと言って現金１１８万円をだまし取った疑い。男性は数日後、県内の現金自動出入機（ＡＴＭ）から指定された銀行口座に現金を振り込んだという。
男性は「心当たりのないクラブ名でも要求された。いつまでも要求が来るのでおかしいとは思った」と話しているという。
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