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2007年08月26日(日) 13時58分

東京の携帯通話料、NYの3倍、ソウルの2倍朝日新聞

 世界主要都市の携帯電話の平均的な利用者を比べると、東京の1分あたりの通話料はニューヨークの3倍超、ソウルの約2倍など他都市より割高なことが、総務省が近く公表する調査でわかった。従来、東京の利用者と同じように使った場合を想定して比べると、東京は必ずしも高くなかった。しかし携帯の使われ方も料金プランも都市によって様々。そこで今回、各都市での使われ方を踏まえて比べた結果、東京の単価の高さが浮き彫りになった。

世界主要都市の平均的利用者の携帯通話料

 利用者に関する調査などによると、1カ月間の音声通話の時間は、通話料がかかる発信分の平均で、独デュッセルドルフは53分、東京97分、ソウル160分など都市によってまちまち。着信した側にも通話料がかかるニューヨークは発着信合わせて672分だった。

 それぞれの利用時間をもとに、各地の代表的な電話会社の最も有利な料金プランをあてはめ、基本料も含めた通話料を1分あたりに換算すると、東京は39.4円と、ロンドンの48.2円、パリの40.9円に次ぎ、7都市中3番目に高かった。一番安かったのは、月550分までの定額制など長時間かけ放題が一般的なニューヨーク。発信側と着信側の双方に課金されることを考慮して、料金を2倍しても11.7円。次いでソウルの19.2円だった。

 平均的な利用者の月額料金で比べると、東京は3800円で4番目だった。

 総務省の研究会は、携帯端末を安く売ってその分を通信料に上乗せして回収する販売奨励金制度など、日本独自の不透明な商慣習が割高な料金につながっているとみており、通信各社に料金体系の見直しを求める考えだ。

http://www.asahi.com/business/update/0825/TKY200708250189.html