2007年08月25日(土) 07時51分
息子の過労死、両親が「明治屋」に損害賠償請求(産経新聞)
長時間労働を余儀なくされ息子が過労死したのは、会社が安全配慮義務を怠ったためとして、両親が24日、スーパーなどを経営する「明治屋」(東京都中央区)を相手取り、約9000万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。
訴えを起こしたのは、京都市西京区の岩田忠雄さん(57)と妻の町子さん(57)。
訴状によると、岩田さんの長男、謙吾さん=当時(27)=は平成8年から、「明治屋」の京都三條ストア(京都市中京区)に勤務。人手不足などから長時間勤務が常態化し、同年4月8日に急性心機能不全で亡くなった。亡くなる1カ月前の労働時間は法定労働時間を132時間上回る316時間にのぼり、休みは2日しかなかった。
京都上労働基準監督署は17年11月に労災と認定。19年6月に同社は労働基準法違反で起訴され、東京簡裁は当時の店長(45)と同社にそれぞれ罰金30万円の略式命令を出した。町子さんは「会社にはきちんと謝ってもらいたい」と主張している。
同社は「真摯(しんし)に対応していく」とのコメントを出した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070825-00000023-san-l26