「この際、きちっと党内を整理しておこうということだと思うが、時期が時期なだけに、『党役員人事や内閣改造人事を行う際に使うのでは』という声は出ている。こういうことをするのは初めてだと思う」
自民党のベテラン秘書は今回の調査についてこう語る。
この文書は「緊急連絡先とりまとめについて」と題されたもので、中川秀直幹事長名=写真=で21日にファクスで各議員に送られた。「党総裁および党5役が、党務、政務上必要とする場合にのみ使用する」として、情報管理は厳格に行うことを約束している。
前出の秘書が指摘するように、内閣改造、党役員人事を27日に控えていることから、首相が直接連絡をとれるようにするための措置との見方があるのは確か。
しかし、「別に一本釣りをするとしても、事務所に連絡すれば議員と連絡とれるわけで、携帯番号は必要ない」(関係者)との声や、辞任する中川氏の指示とあって、「要するに首相への最後のご奉公のつもりなのだろう」(若手)との見方まで出ている。
「一本釣り」は、小泉純一郎前首相が派閥の推薦を受けずに行ったのが最初で、安倍首相もこの手法を引き継ぎ、昨年9月の組閣の際には直接、意中の人物に電話をかけている。
もっとも、こうした調査をしなくても、これまで支障がなかったのも事実で、「一本釣りのため」というのは、うがった見方とも言える。
実際、執行部の関係者は「ただの連絡網だろう」と一笑に付している。
ZAKZAK 2007/08/24