AP通信は22日、米中西部ミネソタ州ミネアポリスの橋崩落事故で、橋げたなどにたまったハトのふんが鉄骨を腐食させる危険性を、約20年前に検査官が指摘しており、崩落の原因となった可能性もあると伝えた。
13人の死亡が確認された事故の原因は判明していないが、1967年に建造された橋は2005年に連邦当局により「構造的問題がある」とされており、長期的な腐食などが崩落の引き金となったとの見方もある。
APによると、87—89年の検査官の報告書に「鉄骨がハトのふんに覆われており(橋の)内側にもだいぶたまっている」と記されており、96年には橋げたの一部を覆うなどの措置を取ったが、効果が上がらなかった。
専門家によると、ハトのふんにはアンモニアと酸が含まれており、乾燥後、水と混ざると化学反応を引き起こし、鉄を腐食させるという。
検査官の間では、ハトのふんが橋に与える害についてはよく知られており、コロラド州の運輸当局はふんの清掃に多大の時間を費やしているとされる。(共同)
ZAKZAK 2007/08/23