広島地検特別刑事部は22日、差し押さえを免れるために保有する酒約3万本を隠したとして、強制執行妨害容疑で酒造会社「田熊酒造」(広島県大竹市)の社長(56)=山口県和木町=と、長女で関連会社役員(29)=広島市中区=を逮捕した。
調べでは、2人は田熊酒造に対する金融機関からの強制執行を免れるため、昨年4—7月にかけて7回にわたり、日本酒計約3万4800本(販売価格計約4877万円)を広島市西区の倉庫に隠した疑い。社長は容疑を否認、長女はおおむね認めているという。
同社は当時約2億円の負債があり、以前に金融機関から酒を差し押さえられていた。
ZAKZAK 2007/08/23