近所の主婦(58)は、恐怖の日常を震えながら話す。「とにかく凶暴。家の前を小学生が話しながら通っただけで、雄たけびを上げながら、木の棒を持って飛び出してきます。しかも、後から来た何も知らない小学生にも攻撃するから、再三警察にパトロールの強化をお願いしていました」。
時折、愛用のマウンテンバイクで日雇いの仕事に出るほかは、一日中自宅に引きこもり、常に自宅前の路上を“監視”していたようだ。近所に住む女性会社員(38)も、「1年ほど前に引っ越してきましたが、夜中にロケット花火を打ち込まれたので驚いて見に行ったら、いきなり生卵を投げられた。本当に怖かった」と振り返る。
容疑者宅前の路上だけがやや道幅が広くなっているため、何も知らずに駐車して被害にあった人も多い。地元タクシーの運転手(57)は「早朝5時ごろ予約の客待ちで止めてたら、木の棒を振り回して、ものすごい形相で家を飛び出してきました。急発進で逃げましたが、あやうくひいてしまうところでしたよ。あとで知りましたが、地元不動産会社の営業車なんて、新聞紙を糊付けされてしまったそうです」と語る。
普段から、TVを大音量で流し、夜中に自宅の台所のシンクをたたいたり、爆竹を鳴らしたりと迷惑行為のオンパレードの容疑者。まともな趣味もあったようで、真裏のアパートに住む主婦(24)は「よく、ベンチャーズの“テケテケサウンド”が聞こえてきました。でも音量は、普段の騒音とは違ってやや静かでしたね」と証言した。
最近では小学生時代に被害にあった中学生たちが容疑者宅に花火を打ちむなど、“報復攻撃”を仕掛けられていたという。「目が合っただけで攻撃してくる」ほど凶暴化していた。数カ月後に再び“ご近所さん”になる近所住民にとっては、真夏の怪談以上に背筋が凍る思いだろう。
ZAKZAK 2007/08/23