三洋電機は23日、30年以上前に製造され、現在も使われている扇風機約100機種の使用中止を呼びかけることを決めた。
対象となる扇風機の品番は同社のホームページ、25日付の主要新聞に掲載する。30年以上前に製造された三洋製品は約670万台あり、このうち現在でも使用されているのは6000〜7000台とみられる。
東京都足立区で20日に発生し、80代の夫婦2人が死亡した住宅火災で、1970年に同社が製造した扇風機「EF—6EZ」が火元だったことが消防の調査で判明したためだ。
三洋によると、同型の扇風機で2000年9月と06年7月にそれぞれ1人が軽いやけどを負う火災が起きた。他の品番を含め、製造から30年以上たった同社製扇風機が原因とみられる火災は00年以降24件発生し、2人が死亡、2人が軽いやけどを負ったという。
問い合わせ先は「扇風機相談室」(電0120・34・0979)。三洋は「新日本電気(現・日本電気)」「ゼネラル(現・富士通ゼネラル)」ブランドの一部扇風機も生産しており、両ブランドの製品についても相談に応じる。