民主党の西岡武夫参院議院運営委員長が21日の議運理事懇談会で、参院清水谷議員宿舎の新築工事の凍結を提案した。9日の「クールビズ廃止」に続く西岡提案だが、与党は「パフォーマンスだ」などと反発。西岡氏は月内にも理事会を開き、意見集約を図る考えだが、難航しそうだ。
提案は、政府が目標とする11年度までのプライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字化を達成するまで、宿舎新築の着工を見送るという内容。
現宿舎は69年に完成。2棟で計58室だが、新宿舎は約100メートル離れた雑木林に16階建て高さ56メートル80室で建設される予定。
宿舎の新築は参院の全会派が合意し、06年度から4年間で43億7900万円の予算を計上。周辺の道路工事はすでに着工済みで、本体工事についても請負業者との契約が済んでおり、今年中にも着工する手はずだった。
このため、与党側は「委員長の個人的な意見で凍結する話ではない」などと反発を強めている。
http://www.asahi.com/politics/update/0821/TKY200708210451.html