19日午前1時5分ごろ、熊本市南千反畑町のマンション駐車場で、暴力団九州誠道会(福岡県大牟田市)系忠真会(熊本市)の中村文治会長(55)が拳銃で下腹部などを撃たれ、重傷を負った。
熊本県警熊本北署などによると、若い2人組の男が拳銃4〜5発を発射し、逃げた。中村会長は下腹部と左ほおを撃たれたが、意識はあり、搬送先で手術を受けている。
中村会長は昨年7月、同県合志市須屋で、何者かに拳銃で右肩を撃たれて大けがをした。また今年6月には、忠真会の入江秀則会長代行(当時43歳)が、熊本市西原2の自宅2階ベッドで頭部を拳銃で撃たれ、死亡している。
誠道会は、昨年5月に九州最大規模の指定暴力団道仁会(本部・福岡県久留米市)の会長交代を巡り、同会を離脱した村上一家(同県大牟田市)などで結成された。両組織に対する襲撃事件が相次いでおり、18日夕には、福岡市中央区で、道仁会の松尾義久会長(56)が射殺された。
このため、熊本県警は中村会長への発砲事件は、松尾会長の射殺事件への報復の可能性があるとみて調べている。