フランスのサルコジ大統領が米ニューハンプシャー州の湖畔の豪邸を借り切って過ごしたバカンスは、有名ブランドの「ティファニー」と「プラダ」の関係者の丸抱えだったと、19日付仏ルモンド紙が伝えた。癒着ではないかとの批判が上がっている。
休暇で訪れた米ニューハンプシャー州の湖で4日、息子と一緒にカヌー遊びを楽しむサルコジ仏大統領(右)=ロイター同紙によると、豪邸は米実業家の所有で、家賃は約4万4000ユーロ(約680万円)。大統領一家の友人で高級宝飾店「ティファニー・フランス」社長のアニエス・クロンバック氏と、イタリアのファッションブランド「プラダ」の仏広報責任者マチルド・アゴスチネリ氏夫妻が支払い、大統領を招待したという。同紙記者に大統領自身が電話をかけてきて認めた。
野党、社会党のモントブール国民議会(下院)議員は「大統領は個人的な関係を超越した存在であるべきだ。金持ちとの交遊ばかりに頼るな」と批判した。
大統領は今年5月の当選直後、地中海クルーズに出かけたが、この際の費用も友人の実業家バンサン・ボロレ氏が負担していたことが後に判明、批判を受けた。
http://www.asahi.com/international/update/0819/TKY200708190134.html