「白い恋人」などで知られる北海道の大手菓子メーカー「石屋製菓」(札幌市、石水勲社長)の本社工場で製造した商品から、大腸菌群や黄色ブドウ球菌が検出されていたことが14日、わかった。
「白い恋人」の一部でも賞味期限を延ばして記載していたこともわかり、同社はこれらの商品の自主回収を始めた。
同社によると、本社工場で製造したバウムクーヘン(賞味期限9月14日まで)から黄色ブドウ球菌が検出されたほか、同じ工場で製造したアイスクリームの一部からも大腸菌群が検出された。いずれも食中毒を誘発する恐れがあるという。
さらに「白い恋人」のうち、「30周年キャンペーン限定商品」を再包装する際、本来の賞味期限より1か月長く表示していた。
同社は商品の検査体制を強化し、弁護士などを交えた調査委を設置して原因究明を進めるとしている。石水社長は同日、札幌市内での記者会見で「深く反省している。今後も調査を進めるが、これ以上の問題はないと思う」などと話した。
回収対象となる商品はバウムクーヘンのほか、アイスクリームを使用した「ミルキーロッキー」「雪だるまくんアイスクリーム」「カップアイスクリーム」など24種類。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070814i415.htm?from=main4