前回取り上げた「未来年表」の取材で「過ぎてしまった年について未来予測が当たったのか見せて欲しい」と問い合わせがあると聞いた。過去の分は引っ込めてしまうから、もう見られないが、気になるものだ。実は簡単に見る方法がある。
米国カリフォルニア州に本部がある団体「インターネット・アーカイブ」が運営する「ウェイバックマシン」(http://www.archive.org/)が世界中のページを訪問し時々の状態を記録している。求めるページのアドレスを入力するだけで過去の状態を呼び戻してくれる。「未来年表」の場合は2006年8月に収集されたページが最も古く、2007年分の「未来予測」はそっくり読めた。文字化けして表示されるが、英語優先になっているからで表示のエンコード方式を「日本語(自動選択)」に直せばよい。
大手メーカーのページならソニーが97年1月、トヨタ自動車が97年6月からあり、その後の変遷ぶりが追える。ネット関連ページを探すと、96年12月から収集されているアサヒコムがある一方、ヤフーはページ収集を拒否していると示される。捏造(ねつぞう)があったテレビ番組「発掘!あるある大事典」の放送済み分も見られる。
ネットサーフィンをしていると、しばしば張られているリンク先が存在せず、がっかりする事態になる。こうした場合もウェイバックマシンに保存されていることが多い。
http://www.asahi.com/kansai/entertainment/webtu/OSK200708130019.html