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2007年07月10日(火) 12時01分

新発田の手りゅう弾押収:所持容疑でロシア人を再逮捕 /新潟毎日新聞

 新発田市上館でロシア人が運営していた自動車整備工場から盗難車や手りゅう弾などが見つかった事件で、県警外事課、組織犯罪対策課と新発田署は9日、入国管理法違反容疑で既に逮捕した工場責任者のアレクサンドル・ドルジンスキー容疑者(51)を銃刀法違反(所持)と火薬類取締法違反(同)容疑で再逮捕した。
 調べでは、同容疑者は県警が工場を家宅捜索した4月17日、同容疑者が寝泊まりしていたとみられるコンテナ内に、手りゅう弾2発と小型拳銃の弾16発を所持していた疑い。同容疑者は「覚えがない」などと容疑を否認しているものの、かつて工場関係者に手りゅう弾を見せていたとの証言も得られており、同容疑者が護身用に所有していたと判断した。捜索当日、工場周辺に潜伏していたという。
 県警は4月の家宅捜索で、このほか盗難車1台▽盗難ナンバープレート23枚▽偽造外国人登録証——なども押収。このため工場が不正改造した盗難車を輸出するロシア人犯罪組織の拠点だったとみて、組織の全容解明を進めるとともに、他に関与した者の行方を追っている。
 ドルジンスキー容疑者は先月17日、工場に出入りしていたセルゲイ・ボーハン元被告(46)が不法上陸したのをほう助した入国管理法違反容疑で逮捕されたが、9日に処分保留でいったん釈放され、再逮捕された。【五十嵐和大】

7月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070710-00000073-mailo-l15