電子書籍市場が、急速に拡大する中、hon.jpは、検索サービスを通して電子書籍の普及を促進している。2004年から活動してきた落合社長に、ネット時代の読書習慣などについて聞いた。
パソコン向け4万8000タイトル、携帯向け8000タイトル落合 hon.jpの前身は、企画会社の「リーディングスタイル」です。特定の端末に限らずに電子書籍が普及するようにと、2004年3月に立ち上げました。
最初の1年間は、東京の丸善丸の内本店の電子書籍体験コーナーを運営したり、表参道のカフェを舞台に携帯で読書をするキャンペーンなどを実施。そうこうするうちに、読みたい書籍に「検索」で行き着く過程が重要だと気づきました。
落合 そうです。2005年12月にサービスを始め、2006年4月には社名をサービス名称に合わせました。
落合 主に作品名、著者名、発行所に発売元と、各書籍の紹介文です。これに、パソコン、携帯電話、読書専用端末のどの端末か、どのシステムで読めるのかといった情報や、どの電子書店(=電子書籍サイト)で買えるかがわかるようになっています。
落合 重複しているデータも一部ありますが、パソコン向けなら4万8000タイトル、携帯向けは8000タイトルあります。重複を除くと、5万タイトルほどです。市販されているパソコン向け電子書籍の9割5分以上、携帯向けなら4割弱相当を占めていると思います。