2007年07月02日(月) 20時13分
<ジー・オー詐欺>元名誉会長に懲役18年 東京地裁(毎日新聞)
「ジー・オーグループ」の巨額詐欺事件で、組織犯罪処罰法違反と詐欺の罪に問われた元グループ名誉会長、大神源太被告(44)に対し、東京地裁は2日、求刑通り懲役18年を言い渡した。青柳勤裁判長は「長引く不況で預金が低金利に抑えられ、わずかでも収入を得たい心理につけ込み多額の金を詐取した。極めて卑劣かつ悪質だ」と非難した。
大神被告は「詐欺には当たらない」と無罪を主張したが、判決は「絶対的な指揮命令者の被告を頂点に、構成員が任務分担に従って自転車操業的に一連の詐欺を反復した」と断じた。また、アジア救済に立ち上がったという内容の主演映画を製作した点などにも触れ、「自らの権力欲を充足させるため、稚拙な思いつきのまま犯行を敢行した。動機に酌量の余地はない」と非難した。
判決によると、大神被告は97年3月〜02年1月、配当の見込みがないのに、広告宣伝費を出資すれば高配当が得られるなどと欺き、会員135人から計約13億4000万円をだまし取った。【銭場裕司】
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