2007年07月01日(日) 08時00分
基準満たさず国家資格 足立区参事を停職3カ月(産経新聞)
足立区の男性参事(54)=部長級=が、受講基準を満たさずに国家資格の講習を受けて資格を取得していたとして、停職3カ月の懲戒処分を受け、課長級の副参事に降格されていたことが分かった。区は処分を公表していなかった。
区人事課によると、この参事は昨年6月末から7月にかけて、建築物の環境衛生管理を監督する国家資格「建築物環境衛生管理技術者」を取得するための講習を受け、資格を取得した。しかし、受講基準で空気調和設備管理など5年間の実務経験が必要とされているが、参事は基準を満たしていなかった。
参事は建築関連の部署の担当が長かったことから受講基準を満たしていると拡大解釈。自身に決裁権があることから、区長名の証明書を作成し決裁、講習会の主催者に提出して受講した。受講料は約12万円で公費から支出されていた。参事は「実務内容を軽率に判断した」として区に全額返還し、資格を返上する手続きを済ませたという。
4月中旬に内部通報があり、この問題が発覚。区は6月18日に処分したが公表はしなかった。その理由として、区人事課は「すぐに公表することで通報者が仕事をやりづらくなるのを避けたかった」と説明する一方、「今後はタイムリーに公表すべきで検討したい」と公表時期の見直しを示唆した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070701-00000017-san-soci