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2007年06月30日(土) 23時25分

愛知で県立高生徒情報流出、教諭PCから…空自基地資料も読売新聞

 愛知県教委は30日、同県立高校の男性教諭(43)のパソコンから、県立高校2校の個人情報がインターネット上に流出したと発表した。

 教諭の自宅パソコンに入っていたファイル交換ソフト「シェア」のウイルスを介して流出したとみられ、情報が流出した生徒数は延べ1万4598人に上るという。

 航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原=かかみがはら=市)の個人情報なども、この教諭のパソコンから流出していた。

 県教委によると、流出したのは教諭が勤務する一宮工業高と前任校での1994年度以降の内部資料。生徒の氏名、進路希望、成績表や大学、専門学校などの受験の合否結果、指導要録を作成するための性格検査の結果などが流出した。

 教諭は、進路指導資料作成のため、無断で持ち帰り、自宅のパソコンで作業をしていた。

 空自岐阜基地の情報は、教諭の親族が同基地に以前勤めていた関係で、同じパソコンに資料を保存していた。流出したのは退職者名簿や行事内容などで、機密資料などはないという。

 教諭は県教委の調査に対し「ファイル交換ソフトが入っているパソコンでデータを扱ってはいけないと知っていたが、毎日ウイルスチェックをしており、大丈夫だと過信していた。個人的な目的には使用していない」と話している。

 同県教委高等学校教育課の高須勝行課長は、「仕事熱心な教諭で、極めて残念。教員一人ひとりに徹底されるよう、指導のあり方を考えたい」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070630i113.htm