ライブドアの粉飾決算事件で、有罪判決を受けて東京高裁に控訴中だった同社元代表取締役の熊谷史人被告(29)が29日、控訴を取り下げた。同社前社長の堀江貴文被告(34)らとともに連結決算を粉飾したなどとして証券取引法違反の罪に問われていた。一審・東京地裁判決の懲役1年執行猶予3年が確定した。
熊谷被告の弁護人は「取り下げの理由はコメントできない」としている。事件で起訴された同社役員らのうち有罪が確定したのは3人目。一審判決を不服として争っているのは堀江前社長と同社前取締役の宮内亮治被告(39)、公認会計士2人の計4人となった。
公判で熊谷元代表取締役は架空売り上げ計上の事実はおおむね認めていた。堀江前社長の公判に証人として出廷した際には、計上について「(無罪を主張している堀江前社長が)人のせいにしているとしか思えない」と証言するなどした。
http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY200706290383.html