金融庁が29日まとめた消費者金融などの貸金業者数(07年3月末)は約1万1000社と、1年前に比べ約2割減った。規制強化の影響で、10年前と比べると約3分の1に減った。2年半後には利息制限法の上限を超えるグレーゾーン(灰色)金利が撤廃されるため、業者数はさらに減る可能性が高いと、金融庁はみている。
金融庁によると、97年3月末の業者数は約3万1000社だった。03年の法改正で暴力団関係の業者の登録ができなくなるなど新規参入が難しくなり、業者数の減少が続いている。
一方、06年度における貸金業者の処分件数は、アイフルなど複数の都道府県に事業所がある業者への業務停止が14件、登録取り消しが2件の計16件で、前年度の3.2倍に増えた。ただ、都道府県登録の中小業者への検査は一巡したため、全体の処分件数は661件と前年度より6割減った。
金融庁や都道府県などへ寄せられた、貸金業者についての苦情や相談件数は約6万5000件と、前年度より1万件増えた。
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