2007年06月27日(水) 03時04分
<不二家>店舗閉鎖でフランチャイズ経営会社などが損賠提訴(毎日新聞)
大手菓子メーカー「不二家」(東京都中央区)が消費・賞味期限切れの原料を使用したあおりで計4店舗が閉鎖に追い込まれたとして、茨城県内のフランチャイズ店2店の経営会社「あおみや」(同県つくば市)と別の2店の個人経営者が26日、不二家に約4億2600万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。不二家によると、一連の不祥事でフランチャイズ店から提訴されたのは初めて。
訴状によると、あおみやはつくば市と守谷市内で2店、個人経営者はつくば市内で2店を運営していた。今年1月、期限切れ原料の使用問題が相次いで発覚して商品供給が止まり、販売中止に追い込まれた。あおみや経営の2店はそのまま閉店し、個人経営者の2店は3月末に営業を再開したが、売り上げが落ち込み、今月閉店した。
経営会社などは「不祥事はフランチャイズ店への背信行為で安全な品質の商品を提供する義務を怠った」と主張。今後5年間で得るはずだった営業利益や、異業種への変更費用、建物の解体費用などへの補償を求めている。
経営会社役員の鯉渕武彦さん(38)は「店を続けたかったが、不祥事のダメージが大きかった。深刻な状況を訴えたい」と話した。不二家広報室は「訴状が届いていないため、コメントできない」としている。【原田啓之】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070627-00000007-mai-soci