2007年06月26日(火) 01時59分
偽牛ミンチ、ミート社が18社に販売…最近1年で368t(読売新聞)
食肉製造加工会社「ミートホープ」(北海道苫小牧市)の牛肉偽装事件で、農林水産省は25日、ミート社に対する立ち入り検査の結果を発表した。
それによると、同社は1998年ごろから豚、鶏、カモ肉などを混ぜた肉を牛肉ミンチと偽って北海道加ト吉など18社に販売。最近1年間に販売した偽装牛肉ミンチは計368トンに上っていた。
ミート社では、田中稔社長の指示の下、産地偽装、賞味期限の改ざんなどが繰り返されており、同省が列挙した不正は10項目以上に及んだ。同省では、さらに詳しい追跡調査を行った上で、ミート社への行政指導の内容を詰める。
同省の立ち入り検査は日本農林規格(JAS)法に基づき、22〜24日に実施。社員から事情を聞き、帳簿や伝票も確認した。同省によると、98年ごろに始まった牛肉ミンチの偽装のほか、2002年ごろからは牛脂に豚脂を混ぜながら牛脂と表示する不正も行っていた。また、約15年前にはシカ肉ジャーキーに羊肉を使ったことがあったほか、約24年前には、豚のひき肉に加熱調理した焼き豚の端材を混ぜて販売したこともあったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000015-yom-soci