2007年06月22日(金) 14時38分
50年代までの厚生年金旧台帳83万件、記録残さず廃棄(読売新聞)
厚生年金の「旧台帳」と呼ばれる1950年代までの手書きの年金記録のうち、年金支給手続きを行った83万件について、社会保険庁がマイクロフィルム化やコンピューター入力を行わず、廃棄していたことが22日、明らかになった。
同庁が同日、社民党の福島党首に説明した。
83万件について、福島党首は「過去の納付履歴はほかに残っていないはずだ」と指摘しており、年金支給漏れが判明しても、不足分を受け取れない可能性がある。
83万件は、1954年3月までに会社勤めを辞めた人の厚生年金の記録などを紙で管理していた旧台帳計3229万件の一部。旧台帳は42年から作成され、紙の保存状態が悪く、70年代から磁気テープ化やマイクロフィルム化が行われた。この過程で廃棄されたとみられ、社保庁は「支給手続きが済み、記録を保存する必要がなくなり廃棄した」としている。83万件の記録の持ち主は死亡しているケースが多いと見られる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070622-00000005-yom-soci