食肉製造加工会社「ミートホープ」(北海道苫小牧市)が牛肉ミンチに豚肉などを混ぜて出荷していた問題で、農林水産省は22日、食品の表示について定めた日本農林規格(JAS)法に基づき、ミート社の本社や工場、原料を仕入れてコロッケを製造していた北海道加ト吉など道内5か所で立ち入り検査を始めた。
農水省や北海道職員ら約50人が午前11時ごろから、出荷や仕入れの状況などについて、帳簿や伝票を見ながら調べている。
一方、赤城農相は22日の閣議後の記者会見で、農水省が昨年2月にミート社の不正に関する情報提供を受けながら不正を見抜けなかったことについて、「北海道庁に文書で対応を要請したことは確認しているが、道との連携のあり方を検証し、改善したい」と述べた。