「偽装ミンチ」を仕入れ、製品化していた北海道加ト吉の茨木薫・工場長は、商品に牛以外の肉が入っていたことについて「知らなかった」「信用していた」と繰り返した。工場長によると、同社で使うすべての肉の8割(月15〜20トン)はミート社から仕入れ、残りは加ト吉本社から納入しているという。
その加ト吉では今年4月、不正取引で連結売上高を水増し計上していた事実が発覚し、創業社長が辞任。立て直しのために本来の冷凍食品業務に集中する方針を示し、再スタートを切ったばかりだった。
同社は19日午後、朝日新聞の取材を受け、大賀和幸・東京支社長をトップとする危機管理本部を立ち上げた。小林一夫専務は「社外有識者による外部調査委員会を早急に設置し、北海道加ト吉の関与の有無も含めた事実の解明と管理体制の強化を行う」などとコメント。今後、ミートホープへの聞き取り調査をするほか、同社から納入された食肉を本社に空輸して鑑定をする方針という。
http://www.asahi.com/national/update/0620/TKY200706200002.html