2007年06月18日(月) 19時50分
「違法ファイル共有の取り締まりはISPの義務」--NBCがFCCに意見書を提出(CNET Japan)
米国時間6月15日は、「ブロードバンド業界の慣行」を精査する連邦規制当局への意見提出の締め切りだった。提出された意見の大部分は、ネット中立性の要件を厳格に課すことの是非について、よくある言い訳に終始していた。
メディア複合企業NBC Universalの場合はそうではない。同社の社内弁護士Richard Cotton氏は米連邦通信委員会(FCC)に対し、特別な取り決めを通じてネットワーク事業者がコンテンツに優先順位をつけるのを禁じることが賢明かどうか、という問題に拘泥すべきではないと主張した。この議論に欠けているのは、「インターネットのトラフィックに盗品が占めている割合は巨大で、それがますます増加している」という認識だと、Cotton氏は書いた。
15日にFCCの意見記録に掲載された
計10ページの文書(PDFファイル) の中で、FCCは今や、「ブロードバンドサービスのプロバイダーは、ブロードバンド帯域が不正にコピーされたコンテンツの送信に使われることを防止する手段を、すぐに利用可能な状態にしておく義務がある」という原則を正式な書面で確立すべき時期を迎えていると、Cotton氏は書いている。
Cotton氏はこう続ける。「こうした手段が、比較的ローテクでも効果が見込める方法、たとえば著作権利侵害が確認された顧客に警告を送信することなどになるのか、あるいは高性能化が進む帯域幅管理ツールを使うことになるのか、さらにはそれをいつオンラインで実施するのか。どうなるにせよ、これらの手段を導入する義務を明確にしなければならない」