警視庁北沢署地域課の巡査長(26)のパソコンから、警察書類など1万件にのぼる文書がインターネット上に流出していたことが13日、わかった。警察事務の教科書的なものもあるが、取り調べ状況をまとめた文書、余罪関係の報告書、少年事件の送致関係書類、捜査事項を外部に照会した際の書類など、実際の捜査関係の書類が含まれており、いずれも被疑者の実名などが入っている。
警視庁の調べでは、流出は12日夜に確認された。詳しい経路を調べているが、この巡査長の自宅パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を介して流出した恐れがある。
この巡査長が同僚の巡査部長(32)から預かった外付けのハードディスクにあったデータ(1.6ギガバイト分)が、丸ごと流出した疑いがあるという。この同僚は、以前、旧公安部外事特捜隊などに数年間在籍したことがあり、当時の捜査資料が含まれている可能性がある。警察官の制服姿の写真もあり、流出文書の内容を確認している。
本庁警務部の北村博文参事官は「遺憾な事態。重大に受け止め事実関係を明らかにし、厳正に対処したい」とコメントした。
http://www.asahi.com/national/update/0613/TKY200706130318.html