【シンガポール=菊池隆】米経済誌フォーブスが7日発表した「日本の富豪40人」は、東京の地価上昇の恩恵を受けた森章・森トラスト社長を資産額55億ドル(約6680億円)で番付首位とした。
最新型の家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」のヒットによる株価上昇で、この1年で最も資産を増やしたという山内溥・任天堂相談役は48億ドル(約5830億円)で3位に入った。
靴販売大手エービーシー・マート(ABCマート)の三木正浩会長、ビックカメラの新井隆二会長ら7人が新たにランク入りした。
一方、昨年首位だった孫正義・ソフトバンク社長は、資産額54・5億ドル(6620億円)で2位に後退。消費者金融の経営者が資産を減らしたのも目立った。
上位40人の資産額総計は、昨年より10・5%減の792億ドル。フォーブス誌は「日本経済の回復にもかかわらず、他のアジア諸国の富豪ほど資産が増えていない」と分析している。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070607i217.htm?from=main2