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2007年06月08日(金) 06時14分

いじめ映像がネット流出 学校、指導の最中に さいたま朝日新聞

 さいたま市の私立高校の教室で実際に起きたいじめの映像が、インターネット上に流出していることが7日、分かった。数人の男子生徒が1人の生徒を囲み殴ったりけったりしている場面が音声つきで映し出されている。加害生徒の一人が携帯電話で撮影し、携帯電話サイトに投稿したものがネットで広まったという。学校側は加害生徒らの指導を進めるとともに、ネットのサイト管理者に削除を求める方針だ。

 学校によると、いじめがあったのは5月20日ごろと29日。流出した動画はそれぞれの日に撮影された2種類で、各40秒ほど。一つは男子生徒5、6人が教室の隅で1人の生徒に「(別の生徒に)抱きつけ」と指示。抱きつこうとするが押し返されて転ぶのを、大声ではやし立てていた。二つ目は、別の生徒に抱きついた生徒の背中や頭を、殴ったりけったりしていた。被害者は同じ男子生徒で、けがはなかった。

 いじめを目撃した生徒の情報をもとに学校側が5月末、加害生徒に事情を聴き、暴行の事実を認めたため、生活態度などの指導を始めていた。その後、今月6日になってネット上の動画の存在を知り、改めて調べたところ、加害生徒の一人が「軽い気持ちで投稿した」と認めたという。

 動画の情報が転載されたサイトの中には、高校名が記載されているものもあった。

 学校側は「絶対にあってはならない悪質ないじめで、被害生徒の心のケアに努めると同時に、加わった生徒には厳然たる措置をせざるを得ない」と話している。8日にも全校集会を開き、ネットに軽い気持ちで投稿することの危険性を呼びかけるという。

http://www.asahi.com/national/update/0608/TKY200706070557.html