会議などで両者の意見がかみ合わず、「結局二つの案を足して2で割った」などと言ったりします。「AとBを足して2で割る」と聞くと、算数でも使う add A and B together and divide them (the sum) by two をすぐ思い浮かべますが、この表現をそのまま応用することができます。
In the end, we added the two proposals together and divided them by two.
ただし、この場合は「双方の主張を弱めた折衷案」的な色合いが濃くなり、そうしたニュアンスを出そうとすれば、The final proposal was a watered−down combination of two that had been in dispute.
「足して2で割る」は combination を使って「二つの〜の組み合わせ」と表現し、「弱める、薄める」の water downを形容詞にして付け足しました。
次は、人物を形容するときの例。
He looks like a cross between John Wayne and Cary Grant.(彼はジョン・ウェインとケーリー・グラントを足して2で割ったような人物だ)
「AとBのかけあわせ」( a cross between A and B )と解釈し、「両者の性格を兼ね備えたもの」ととらえています。ただし、有名人を並べられると、いわゆる両者の長所を“いいとこ取り”した感じが強くなります。
では、母親が知人に息子たちの性格について話しているような場面ならどうでしょうか。
add A and B together and divide them by two に一工夫加えて、My older boy is a little naughty, and his younger brother is very quiet. Add them together and divide by two,and they would be just right.(兄はやんちゃで、弟はおとなし過ぎるの。足して2で割ったくらいがちょうどいいのだけれど)
また、前出の a cross between A and B は応用範囲が広く、覚えておくと便利な表現です。例えば、The durian,a popular fruit in Southeast Asia,smells to foreigners like a cross between used,sweaty socks and moldy cheese.(東南アジアでは人気のドリアンは、外国人にとっては使い古しのスエット・ソックスとかびチーズを足して2で割ったような臭(にお)いだ)(石田格也記者)
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