先日、近所のおじいちゃんにパソコンを教えていたら、こんな嘆きの一言が。
「なぜパソコンのキーボードはこんな風に並んでるんだ? ABC順とかあいうえお順で並べればわかりやすいのに!」
確かに、コレは慣れるまでとっつきにくいですワン。この配列はQWERTY配列といい、いま販売されているパソコンのキーボードはほとんどこれです。
この名前の由来はキーボードの上から二段目、アルファベットの配列が始まる段を左から順に読んだもの。まだパソコンどころかワープロ専用機もない19世紀のアメリカで、英文タイプライター用に考えられた配列です。ほかのキー配列もあったのですが、大手のタイプライターメーカーがQWERTY配列を採用したため、当時のアメリカではほとんどのタイプライターがこの配列になりました。これに端を発して、現在でもQWERTYがキー配列の主流となっていますワン。
キーを打つとき、効率よく10本の指を使えるようにどの指でどのキーを打つかというタイピング法がありますね。実はQWERTYはキー配列が決まったあとでタイピング法が作られました。そのため、QWERTYはタッチタイピングしにくい配列だという説もあります。その後、Dvorak(どぼらっく)配列というタイピングのしやすさを前提に考えられた配列も登場しましたが、普及はいまいち。日本でもひらがな入力を前提に開発された親指シフトという配列がありましたが、やはりQWERTYの牙城は崩せませんでした。しかし、どちらも「打ちやすい!」ということで、今でも利用者は意外といるそうですワン。