2007年06月06日(水) 18時00分
フランスのスポーツ団体、YouTubeに対する著作権侵害訴訟に参加(CNET Japan)
フランスのトップサッカーリーグとテニスの国際組織が、動画共有サイトであるYouTubeを相手取った訴訟に加わった。
Ligue de Football Professionnel(LFP)、The Federation Francaise de Tennis(FFT)、ニューヨークを拠点とするCherry Lane Music Publishingの3団体は、YouTubeと親会社のGoogleに対する著作権侵害の集団訴訟に加わった。原告を代表する弁護士の1人である、Louis Solomon氏が明らかにした。
この集団訴訟は5月に、集団訴訟を率いていた音楽出版企業のBourneと、英国で最も有名なサッカー連盟のPremier Leagueの2つの団体が最初にはじめたものだ。
YouTubeにコメントを求めたが現時点では得られていない。
YouTubeは以前、自分たちはデジタルミレニアム著作権法(DMCA)のセーフハーバー条項によって完全に保護されており、ユーザーが著作権所有者の許可なしに毎日投稿する動画クリップに対する責任を負う必要はないと主張している。それでも、同社の主張に異議を唱える企業は増えている。
メディア大手のViacomは2007年3月、Googleを相手取り10億ドルの著作権侵害訴訟を起こしている。また、ロサンゼルス在住のジャーナリストであるRobert Tur氏は2006年7月に、YouTubeが著作権を侵害しているとして初めて訴訟を起こした。
弁護士事務所Proskauer RoseのパートナーであるSolomon氏によると、集団訴訟に参加している団体らは、YouTubeに対する損害賠償と差し止め命令を要求している。判決次第ではYouTubeはビジネスモデルの変更を余儀なくされる可能性がある。
Solomon氏は「われわれは、GoogleやYouTube上で著作権侵害行為が横行しているという確固たる結論に達した」とし、さらに「われわれは、これを不正な状況と考えており、この問題を解決するための判決を強く希望している」と付け加えた。