大麻クッキーを見つけたのは、7歳オスの白いラブラドールレトリバー「ロバート号」。横浜税関で麻薬探知をするようになって4〜5年のベテランで、信頼も厚いという。
調べによると、サボー被告は3月7日、大麻入りのクッキー2・7キロを段ボール箱に隠して国際郵便で密輸した疑い。
サボー被告は「タイで買った大麻を自分で刻んで小麦に練り込み、クッキーを焼いた。自分で食べるために密輸した」と供述している。
ロバート号は3月19日、国際郵便物を扱う川崎外郵出張所で通関手続きの荷物に目を光らせていた。ロバート号は段ボール箱に突然、鼻をならし、前脚で箱の周辺を激しくひっかき始めるしぐさをみせた。ハンドラーと呼ばれる職員に目で異常を知らせたという。
段ボール箱は国際郵便で3月15日に千葉県成田市の新東京国際空港に届いたもので、国内のあて先がサボー被告の自宅になっていた。
職員が段ボール箱を開けると、衣類などに紛れて底からビニール袋に包まれた大量の大麻入りクッキーが出てきた。
横浜税関からの通報で、県警は5月にサボー被告の自宅を捜索し、乾燥大麻が見つかったため所持の現行犯で逮捕し、密輸についても調べを進めていた。