東京・六本木ヒルズの森タワーのエレベーターでワイヤの一部破断が見つかった問題で、国土交通省は4日、日本オーチス・エレベータの管理する全国の4万9853基を緊急点検したところ、0.15%の77基で日本工業規格(JIS)や建築基準法への不適合が見つかったと発表した。同社は5月末までにワイヤを交換して是正したという。
森タワーで見つかったような、ワイヤを構成する金属線の束の破断は確認されず、国交省は「管理はおおむね適正だった」としている。
不適合があった77基の内訳は、61基がJISの基準を超える数の金属線の破断、15基はワイヤの伸び過ぎ、1基はワイヤを覆う樹脂製カバーの損傷。また、3基はJISの基準内で金属線の破断が見つかったが、自主的にワイヤを交換した。
http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY200706040339.html