神戸市の訪問介護会社「クーラディ神戸」が、架空の介護実績で東京都国分寺市と三重県松阪市から計約550万円を詐取したなどとして、兵庫県警が、同社社長倉田佐織容疑者(34)ら4人を詐欺容疑で書類送検していたことがわかった。
倉田容疑者は「資金繰りが苦しくてやった」と容疑を認めている。
調べでは、倉田容疑者は実母(65)と共謀、2005年12月から約1年間、松阪市の女性(72)を、妹の無職女(66)が介護していたのに、同社の訪問介護員が担当したと装って約220万円を詐取するなどした疑い。
県警は今年3月、同様の手口で国分寺市から約330万円を詐取したとして詐欺の疑いで倉田容疑者を逮捕したが、体調が悪くなって釈放。国分寺市からの詐取事件にかかわった同市の無職女(62)とともに、書類送検した。