米インターネット検索最大手のグーグルは31日、ウェブブラウザーの機能を拡張する技術「Google Gears(グーグル・ギアーズ)」の提供を開始すると発表した。アメリカ、日本など10カ国で行われているサービス開発者向けの国際会議「Google Developer Day」の東京会場で、シニアプロダクトマネジャーの及川卓也氏が発表した。ネットワークにつながっていないPCでも、ブラウザー上でウェブアプリケーションを使えるようにするもの。例えば地下鉄の中などネットワークが切れやすい環境においても、常時接続しているのと同じようにアプリケーションが利用できるようになる。(アサヒ・コム編集部)
グーグルが世界同時に開催した開発技術者向けイベント「デベロッパーズ・デイ」の様子=東京・お台場のホテルで第一弾として、RSSリーダー「Google Reader」を対応させる。「Google Gears」をインストール後はRSSコンテンツをオフラインで読むことが可能になり、オンライン時に、RSSフィードが同期される。
「Google Gears」はJavaScriptを利用して、オフラインでもブラウザー上でウェブアプリケーションが動作できるようにしたもの。仕様は無料で公開される。
Googleが提供している各種のサービスが、いつ「Google Gears」に対応するかについては明らかにしていない。
対応ブラウザーは、現時点ではInternet Explorer、FireFoxの2種類。対応するOSはLinux、MacOS、Windows。OperaやSafariについては、今後対応していくという。
「Google Gears」の詳細については、http://gears.google.com/で公開されている。
http://www.asahi.com/business/update/0531/TKY200705310227.html