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2007年05月16日(水) 21時18分

無承認の花粉症商品「パピラ」、製造元の死亡経営者送検読売新聞

 山形市の健康食品製造販売会社「健森」が花粉症対策商品として製造・販売したスギ花粉加工製品「パピラ」を飲んだ和歌山県の40歳代の女性が今年2月、一時意識不明の重体になった問題で、山形県警生活環境課と山形署は16日、「健森」を経営していた男性(今年4月に53歳で死亡)を薬事法違反(無許可製造、販売)容疑で、被疑者死亡のまま山形地検に書類送検した。

 調べによると、男性は厚生労働大臣から医薬品製造・販売の許可を受けずに、2005年9月〜06年11月ごろ、山形県内で採取したスギ花粉を原料とした「パピラ」を製造。兵庫県内の卸売業者に約2000箱を計約530万円で販売した疑い。和歌山県での問題を受け、厚労省はパピラが「無承認の医薬品」にあたるとの判断を示していた。

 山形県などによると、男性は問題発覚後、パピラの回収を進めていたという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070516i112.htm?from=main1