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2007年05月16日(水) 13時38分

個人情報4万件流出 町村合併作業の私有PC 愛媛朝日新聞

 愛媛県愛南町は16日、町村合併した際に住民の個人データを統合する作業に絡み、住民の氏名や住所、公共料金引き落とし用の口座データなど約4万1000件の個人情報がネットに流出したと発表した。作業を請け負った情報通信会社の派遣社員のパソコンから、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて漏れたとみられている。情報が悪用されるなどの被害は確認されていないという。

 同町は04年10月に周辺5町村が合併して誕生した。人口は約2万8000人。町や県によると、流出した個人情報は旧城辺町、旧西海町地区に住む町民のもので、生年月日、性別、転入転出の年月日など1人について複数の情報が漏れていた。ほかに、町名義の金融機関の口座に関するデータなどが流出していた。事務作業を請け負った山口市の情報通信会社のコンピューターに町民の個人情報が残っており、その情報を読み込んだ派遣社員の私有パソコンが、コンピューターウイルスに感染したため、最近になって情報がウィニーを通じて流出したという。委託契約では作業後にデータを廃棄することになっていた。

 14日に総務省から流出の事実を指摘されたという。

http://www.asahi.com/national/update/0516/OSK200705160027.html