税務署員になりすまし、税金を還付すると偽って金を詐取したとして、警視庁と千葉県警は神奈川県相模原市相武台2丁目、無職谷口望(26)、東京都中野区南台4丁目、無職高橋明(31)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。同庁などが10日、発表した。
捜査2課などの調べでは、2人は06年9月ごろ、税務署員になりすましたうえで、葛飾区の無職女性(43)に「税務署ですが平成14年の還付金があります」などとうその電話をかけた。税金を還付する手続きと偽り、同区内の銀行支店の現金自動出入機(ATM)で、女性の銀行口座から2人が管理する銀行口座に現金約50万円を振り込ませて詐取した疑い。2人は容疑を認めている。
2人の自宅からは、詐欺の手口を記したマニュアルや携帯電話などが見つかっており、同課などは組織的に詐欺を繰り返していた疑いもあるとみて調べる。
同庁によると、税金の還付金名目の詐欺事件は06年7月ごろから多発。都内では06年7月〜07年4月の間に約350件、被害総額は3億4000万円余に上っている。
http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY200705100113.html