コンビニエンスストア最大手のセブン—イレブン・ジャパンと3位のファミリーマートで、公共料金などの料金収納代行の取扱高が、本業の物品販売の売上高を今年度(2008年2月期)に上回る見通しであることが1日、明らかになった。
1987年にセブン—イレブンが東京電力の料金収納代行を始めてから20年で初の逆転となる。コンビニは小売店にとどまらず、金融機関のような決済の拠点としての役割が増し、生活に欠かせない存在になったことを、改めて印象付けた形だ。
コンビニの料金収納代行は、ガス、電気などの公共料金や、携帯電話通信料、通信販売の代金などに加え、一部の地方税納付もできる。インターネット通販の増加もあり、取扱額は拡大している。セブン—イレブンの07年2月期のチェーン全店売上高(単独ベース)は2兆5335億円、収納代行の取扱額は2兆3835億円と肩をならべる規模に達している。同社の収納代行の取扱額はここ数年、2けた増が続いており、同社は「このペースが続けば逆転は確実」とみている。
ファミリーマートも07年2月期の収納代行の取扱額が前年同期比15・7%増の1兆483億円で、チェーン全店売上高(同)の1兆688億円に迫り、08年2月期には物販売上高を上回る見込みだ。
2社にローソン、サークルKサンクスを加えた大手4社の収納代行の取扱額は合計5兆円を超え、今後も増加が続きそうだ。