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2007年04月29日(日) 02時09分

前長崎市長射殺、ほう助容疑で建設会社役員を逮捕読売新聞

 長崎市の伊藤一長・前市長(61)が射殺された事件で、殺人容疑で逮捕した指定暴力団山口組系水心会会長代行の城尾哲弥容疑者(59)を現場まで車で連れて行ったとして、長崎県警の捜査本部は29日午前0時25分、長崎市本河内3、建設会社「小川組建設工業」社長、小川弘美容疑者(60)を殺人ほう助の疑いで逮捕した。

 調べによると、小川容疑者は17日午後、城尾容疑者の自宅(長崎市風頭町)の近くから、長崎市大黒町の伊藤前市長の選挙事務所付近まで、車で城尾容疑者を送り届けた疑い。小川容疑者は「城尾(容疑者)に頼まれて運転した。殺人をするとは知らなかった」と述べ、容疑を一部否認しているという。

 小川容疑者が経営する建設会社は、2002年に市の融資制度を利用しようとして断られており、城尾容疑者が市に抗議していた。城尾容疑者は、関係者に対し、「小川容疑者の会社の経営が行き詰まり、自分が倒産させないような防波堤になっている」という趣旨の話をしていた。

 また、事件前、城尾容疑者が都内のテレビ局に送りつけた、市への不満を書き連ねた文書について、城尾容疑者以外の人物が代筆した可能性があり、小川容疑者が関与していないか追及する。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070428i116.htm?from=main1