2007年04月29日(日) 18時33分
<売春醜聞>米高官が「顧客だった」と辞任(毎日新聞)
【ワシントン和田浩明】米国のエイズ対策支援担当大使も務めたランドール・トバイアス国際援助庁長官(65)が、高級売春組織の顧客だったと米ABCテレビに認め、翌日の27日に突然辞任した。組織の顧客数は1万5000人に及ぶといい、今後も思わぬ有力者の名前が飛び出す可能性がある。
ワシントンの連邦検察局などによると、問題の売春組織は「DCマダム」の通称で知られるカリフォルニア州在住のデボラ・パルフリー被告(組織売春の罪などで起訴済み)が運営していた。
組織は「大学教育を2年以上受けた23歳以上の女性」の派遣を売り物に、06年8月まで13年間にわたり200万ドル(約2億4000万円)以上を稼ぎ上げた。
パルフリー被告は違法性を否定し徹底抗戦の構え。法廷戦術の一環で今後も顧客となった「数十人」の米政府関係者を特定する意向で、ABCテレビに顧客の電話番号リストの一部を手渡している。
リストに携帯電話番号が記載されていたというトバイアス氏はABCの取材に26日、被告が運営する組織を数回利用したことは認めたが、「マッサージを受けただけで、性行為はなかった」と主張した。
トバイアス氏はエイズ対策支援担当大使だった04年、禁欲による感染予防の有効性を主張している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070429-00000029-mai-int