東京都文京区立の特別養護老人ホーム「くすのきの郷(さと)」が観光ビザで来日したフィリピン人女性を働かせて介護保険法の人員基準を満たしているように装っていた問題で、指定管理者として施設を運営している社会福祉法人「同胞互助会」(昭島市)が、今年2月末までの5年間に不正に受け取った介護報酬は推計約4000万円に上ると区に報告していたことが27日わかった。
区は不正受給額を精査したうえで、同胞互助会に返還を求める。
また、都福祉保健局では、日本人が働いているように装った書類を作成していた点が悪質だとみて、同胞互助会に対し、近く介護保険法に基づく立ち入り検査(監査)を実施する。