昨年1年間に押収された拳銃のうち、暴力団関係先からの押収は約44%で、その割合は10年前の約62%と比べて大きく減っていることが警察庁の調べで明らかになった。
警察庁は「暴力団に出回っている拳銃の数が減っているのではなく、隠匿方法が巧妙化している」とみて警戒を強めている。
警察庁によると、昨年1年間に押収された拳銃は458丁。1997年の1225丁と比べ、半数以下に減った。だが、押収した拳銃のうち、暴力団関係先からの押収量は97年は761丁で全体の62・1%。その後、この割合が年々減少傾向となり、昨年は、関係先からの押収が204丁で、割合は44・5%にまで下がった。
最近は暴力団側の銃の管理体制も、1か所に保管するのではなく、分散させるなど巧妙化しているとされ、暴力団が拳銃などをまとめて保管する「武器庫」の摘発も、97年には31件だったが、昨年は7件だった。
また、かつては恋人や妻など、組員の立ち回り先の捜査で拳銃が見つかったが、最近は警察が関係をつかみにくい人物に預けるなどしているケースもあり、知人のタクシー運転手に拳銃を預けていた事例もある。隠匿場所についても、空き地に枯れ草をかぶせたり、砂浜に埋めたりしていたケースがあった。