政府の物価安定政策会議は19日の総会で、東京地区(23区と武蔵野市、三鷹市)のタクシー業者が申請している運賃値上げについて、「認める場合には、値上げ幅は最小限とすべき」などの意見をまとめ、事実上、値上げを容認した。
これを受けて国土交通省は、6月をめどに値上げを認可する方針だ。値上げ幅については今後検討する。
東京地区のタクシー運賃改定は物価に一定の影響を与えるため、同会議が国交省の認可前に審議することになっている。東京地区では、現在660円の初乗り運賃を750〜810円に値上げする申請が出されている。同会議では委員の一部から否定的な意見も出された。
国交省は今月6日、長野、大分両県での値上げを認めている。今後、東京地区を始め、審査条件を満たしている地区で順次値上げを認める方針だ。