ロイター通信によると、トルコ南東部マラトヤで18日、聖書などキリスト教関連の書籍を出版する業者の建物が襲撃され、治安筋は3人が殺害されたと語った。4人が死亡したとの報道もある。治安当局は容疑者4人を拘束した。
トルコでしばしば問題視される狂信的な国粋主義者の犯行とみられている。
AP通信によると、在トルコのドイツ大使館は、被害者の一人がドイツ人だったと確認した。
トルコは国民の99%がイスラム教徒。ロイターは、同国の国粋主義者はキリスト教の宣教師を国家の敵と見なしていると伝えた。
1月には、トルコ政府が史実と認めていない二十世紀初頭の「アルメニア人虐殺事件」をジェノサイド(民族大量虐殺)だったと主張したアルメニア系トルコ人の新聞編集者ディンク氏が国粋主義者の若者に殺害される事件が発生、言論の自由をめぐり論争が起きた。(共同)
ZAKZAK 2007/04/19