出版社「ぎょうせい」と交詢社出版局は19日、人名録の草分けとして知られる「日本紳士録」を今月刊行した第80版限りで休刊すると発表した。「詐欺に悪用されたり、個人情報に関する意識の高まりで情報を集めにくくなったりしたため」という。
日本紳士録は1989(明治22)年6月に第1版を発行した日本最古の紳士録。存命の会社役員、高級官僚、芸術家ら各界著名人約10万人を収録。出身大学、配偶者の氏名、趣味まで個人情報を網羅している。
掲載されることがステータスとされた時代もあったが、言葉たくみに掲載料をせしめる“紳士録商法”などに悪用されることもあった。
ZAKZAK 2007/04/19