埼玉県警杉戸署警務係の警部補(54)が、住民や企業が警察活動を支援する「杉戸署警察官友の会」の会費約200万円を、4年間にわたって流用していたことが19日、わかった。
警部補は流用を認めており、県警は近く、業務上横領容疑で書類送検する。県警によると、警部補は2002年春から06年春にかけ、友の会の担当として管理していた会費から、個人用の飲料水や洗濯せっけん、衣類などを購入していた疑いが持たれている。
県警は、警部補が流用を認めた約200万円のうち、裏付けが取れた十数万円について書類送検するとともに、上司数人も処分する方針だ。流用は署内からの指摘で発覚し、警部補は昨年夏から欠勤している。
警察官友の会は、全国の県警本部や署ごとに設立されている任意団体。会費の管理は、署外の友の会会長宅などに置いた事務局で行うのが原則だが、杉戸署では、警部補が友の会から受け取った現金を署の机の中に保管していた。
会費は表彰活動や歳末警戒の飲み物購入などに使われ、杉戸署は年間約300万円の会費があるという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070419i308.htm?from=main3