2007年04月19日(木) 12時03分
振り込め詐欺:税金還付手続き装い多発 税務署が注意喚起 /岐阜(毎日新聞)
税務署員を名乗り「納め過ぎの税金を還付する」と言って、銀行のATM(現金自動受払機)を操作させ、現金をだまし取ろうとする手口の振り込め詐欺に関する問い合わせが、昨年12月から県内の税務署に計158件(17日現在)寄せられているとして、税務署が注意を呼びかけている。
岐阜北税務署によると手口は、電話で「平成17年分の税金が納め過ぎとなっているので還付する。後ほど東京国税局の職員から連絡させる」と言っていったん電話を切り、続いて東京国税局の職員を名乗る者が電話。フリーダイヤルの電話番号を伝えたうえで「銀行のATMに行って、この番号に電話をかけ、担当者の言う通りにATMを操作してほしい」と指示する。だまし取ろうとする金額は2万〜3万円という。
昨年末は高山税務署への問い合わせが多かったが、今月に入って岐阜北、岐阜南両税務署への問い合わせが51件(17日現在)と多くなっている。17日には両署だけで同様の問い合わせが20件あったという。
岐阜北税務署は▽還付金の受け取りでATMの操作を求めることはない▽納税でも金融機関の口座を指定して振り込みを求めることはない▽0120で始まるフリーダイヤルを使用することはない——として注意を呼びかけている。また「不審な電話があった場合は相手の所属や名前、連絡先を確認して、最寄りの税務署に相談してほしい」と話している。【宮田正和】
4月19日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070419-00000067-mailo-l21